詳しいことはニュース等で確認していただきたいが、ネット証券で保有している株が勝手に売り買いされているという話。ニュースでは主に楽天証券が報道されているがどうやらSBIネット証券でも同様の被害がある模様。具体的には自分の持っている株などが勝手に売却され、知らない間に中国株が買われていることもあるという。中国株というところがなんだか余計な想像もさせられるが、いずれにしても危うい話。

セキュリティの強化策を
なぜこのようなことができたのだろう。基本的にネット証券では単にログインしただけでは株の売買が成立しない。ログインパスワード以外に取引パスワードが必要で、これがわからないと売買できない。今のところ偽メールから偽サイトに繋げられ、フィッシング詐欺が疑われるが、まだはっきりしたことはわからない。まあ、悪意があってそれなりの技術があるのであれば、パソコンに入り込むことも可能だろうからやろうと思えば何でもできるのだろうけど。
現状では各社がセキュリティの強化を呼び掛けている。各社では防御策としてデバイス承認の徹底を行うよう通達が出ている。売買を行う際などに承認コードをメールなどで送られるのでそのコードを入力しないと次のステップに進めない、という手順の追加を促している。これは設定した方が良いだろう。自分は大丈夫、などという過信は禁物である。具体的な設定方法は各社のwebサイトに詳細が出ているのでそれを参照していただければ。自分でもやってみたが証券口座を開設して日ごろからネットでやり取りしている人であれば簡単にできます。

気を付けたいフリーWi-Fi
フィッシング詐欺以外に考えられるのは街中にあるフリーWi-Fi。ファストフードや新幹線のフリーWi-Fiなどは誰でも簡単につながってしまうが、時にはここから情報が盗まれることもあるという。フリーWi-Fiは悪意を持った人であれば他人の情報を盗み取ることができてしまうので銀行情報や証券情報が伴う通信は利用すべきではない。個人的にはセキュリティが緩いWi-Fiにはなるべく繋げないようにしている。仮に繋いでも証券口座につながるような操作は絶対にしないようにしているが、割とこのあたりの警戒心が緩い人も少なくない。

最終的には自己防衛
何でも携帯電話やパソコンでできてしまう時代、自分の財産を守るためにもセキュリティ対策は可能な限り、やっておきたいものだ。人間が作ったセキュリティなので破られる可能性をゼロにはできないが、できるだけ対策を立てておかないとせっかく築き上げた財産を盗み取られてはたまったものではない。
