サイゼリヤはファミレスの一つなのだろうけど、ハンバーガーや牛丼などのファストフードとも勝負できる存在ではなかろうか。昼時のサイゼリヤは本当に人でいっぱい。そりゃそうだよね、なにしろ今どきランチを500円で食べることができるお店はそう、ない。

ちょい飲みにも使える
サイゼリヤの値段はランチメニューだけではなく単品もお手頃価格。おおむねのメニューが500円未満。値段をざっと見ると399円とか299円というのが目に付く。一つ一つの量的なものは決して多くはないが居酒屋感覚でオーダーすればそんなに不満はない。実際、複数人で飲んだことがあるがざっくり一人当たり3,000円台だった気がする。アルコールの種類がたくさんあるわけではないけれども、安く飲みたければサイゼリヤはうってつけだと思う。

価格維持の企業努力
この安さの秘密はいろいろあるのだろうけど、いろいろ企業努力をやっていると思われる。気づいたものを上げると以下。
支払い方法
以前はカード類が不可だった。これはカード会社に払う手数料を押させるのが目的だったよう。しかしキャッシュレスの波に抗えず、現在は各種支払方法が可能に。その代わり、対面での支払いではなく自分で伝票をスキャナに読ませて支払方法を選択して完了する方法がとられるようになった。これで人件費を削減されているのだろうと思われる。

メニュー内容
細かいメニュー内容はいくつかの遍歴を経てなくなったり復活されたりしている。またランチメニューについてくるサラダの内容も原材料の時価によって変更されることがある。

オーダー方法
これは最近変更された。以前はテーブルについている用紙にメニュー番号とオーダー数を書いて店員さんに渡す形式だったが現在はテーブルについているQRコードを読み込んでスマホからオーダーする形式になってきた(全店舗そうなっているかは不明)。スマホができない人は店員さんがオーダーを取ってくれる。


そのほか
以前は粉チーズが共有テーブルに置かれていたが今はなくなった。またランチスープではコショウやオリーブオイルを加えた「おいしい飲み方」みたいなアドバイスがあったが、それもなくなった。これもおそらく経費節減の一環では。
そうはいっても昨今の原材料価格の高騰は避けられないように思う。このまま安く安くというのは限界があるだろう。我々が気づかないところで値上げされている部分もあるだろうけど、全体的に見れば提供内容に不満はない。
今後の改善点(持論)
ドリンクバーの改善
これが最も効果的な気がする。どこのファミレスでもドリンクバーは原価に対する利益率が良いと聞く。だとすればこのドリンクバーを積極的にオーダーしてもらう努力は必要だろう。

膳の上げ下げ
そろそろロボット導入かも。だとすれば店員さんはテーブル整理や支払いのチェックだけになる。そうなればさらに人件費の削減になると思うが?

新メニュー
レストランであるからには新メニューの導入は欠かせません。新味がほしいですね。

サイゼリヤのいいところは現状の質を著しく落とすことなく、かつ価格の維持の努力をやっている感があって、そういう企業努力をものすごく感じる。メニューから考えるとあまり高齢者には受けないようなイメージもあるが、実際にはそんなこともなくまさに老若男女関係ない。今後もしばらくはサイゼリヤの人気は落ちそうにない。